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2020年5月26日、大井川和彦茨城県知事は日立市諏訪町の日立セメント太平田鉱山跡地を新産業廃棄物最終処分場建設の最終候補地としたことを発表しました。突然の指名に、私たち日立市民は驚きました。そして、候補地選定作業を非公開としたことが、反対運動を抑えるためのものだということに憤りを感じています。県は、笠間市にある最終処分場「エコフロンティアかさま」の後継施設として、2025年度の供用開始をめざすとしています。
諏訪町の太平田鉱山跡地は2019年3月で採掘を終えた広い敷地であり、道路から奥までを見ることはできません。周辺300m以内に住居はなく、生活環境への影響が他より少ないと評価されました。しかし、「エコフロンティアかさま」を見れば、産業廃棄物最終処分場ができてしまったら、自然環境の汚染、道路交通安全の安全確保困難、市内渋滞悪化など、私たちの暮らしが一変することは明らかです。
周辺には「諏訪の水穴」「大久保の風穴」があり、地域の方々が井戸水を使っているほど水資源豊かなところです。沿線を流れる鮎川は、歴史ある諏訪梅林や、子どもたちが遊ぶ市民憩いの場を流れています。生活排水汚染を正して川をきれいにし、鮎などの遡上が見られます。そして、海へと流れ込んでいます。産廃大型トラックの通路となるのは、生活道路であり、保育園や小学校、高齢者施設、霊園、スポーツ広場など近隣施設への影響ははかり知れません。
「産業廃棄物最終処分場は必要なものであり、反対運動はエゴだ」と言うでしょうか?営業目的の県関与の事業において、反対の声あるところに建設してはならないのではありませんか。「地域エゴ」ではなく「地域エコ」を掲げ、私たちは、自分たちの手で、自分たちの環境を守るため、産業廃棄物最終処分場の建設に反対します。